竹林院

　大谷吉継の娘。真田信繁の正室。
　生没年、?～慶安2(1649)?。

　石田三成の盟友、大谷吉継の娘。秀吉の天下統一後、大坂城に人質として住んでいた信繁に嫁ぐ。

　関ヶ原の戦いでは、信繁とその父昌幸が西軍につく。そのため、昌幸の正室、山手殿とともに父、大谷吉継に保護される。

　戦後は信繁とともに九度山に行く。蟄居中、真田紐を製作し、家臣や大坂の商人に行商させ、家計を支える。

　信繁の大坂城入城に従う長男、大助に、「再び生きて会いたいのは山々ですが、私たちのことは案ずることなく、御父上と生死を共になさいますように」と声をかけ、送り出したという。

　大坂の陣が終わると、紀州に隠れていた竹林院と子どもらは東軍に捕まる。家康に引き渡されるが、信幸の嘆願により放免される。

　晩年は京の大珠院で隠遁生活を送る。

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