小松姫(こまつひめ)
本多忠勝の娘。真田信幸の正室。
生没年、天正元(1573)~元和6(1620)。
徳川家康の重臣、本多忠勝の長女(第1子)。14歳のときに家康の養女となり、真田信幸に嫁ぐ。真田と徳川の仲を深めるための婚姻であった。
信幸が不在の時は留守を預かった。関が原の戦いで昌幸、信繁とは敵となる。袂を分かった昌幸が沼田城に立ち寄ろうとしたが、その申し出を断った。孫に会いたいと答えた昌幸を、少し離れた正覚寺に案内し、そこで孫と対面させた。その毅然とした態度と立ちふるまいを昌幸は褒め称えたという。
昌幸、信繁らが九度山で蟄居しているときには、信幸の代わりに食料などを度々送った。鮭の子を送った折には、昌幸が喜び返礼する。その手紙が現在も残っている。
信幸との仲は常に良好で、信政、信重、女子2人をもうける。小松姫が先立つと、信幸は「我が家から光が消えた」と落胆したという。
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